元社長、吉良玲司は、離婚・閉業・シングルファーザーも劇的に楽しい

学んだ、人に関するテクニックや、情報、経験で、縁ある方々の役に立ちたいと思います。~プロフィール~吉良玲司は、毒親に約5000万円のお金をたかられ、嫁は子供に人格攻撃の罵詈雑言を吐き、注意したら逆ギレで家を飛び出した、その結果シングルファザー、子供の世話を考えると、泊まり出張が多い今の仕事は継続が難しいので、閉業して社長を辞めることに。突如、仕事も家庭も環境も変わってしまった男のハッピー駄文ストック(๑ ́ᄇ`๑)

~この世のコタエ~② 中国古典「荘子」

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「混沌王の死」

 

混沌の中から天と地が分かれた

 

天の王様と、大地の王様ができた

 

このふたりは、何でも早くやりたがる、せっかちだった。

 

天の王様はあわてて星をつくり

 

大知の王様は、せっかちに、地上にあれこれつくった。

 

 

ふたりは時々、もとの住まいの「混沌」の王様を訪ねていった。

 

混沌王は、天の王と大地の王を

 

いつも優しくもてなしてくれた。

 

 

ある時、天の王と大地の王は、

 

いつも混沌王にもてなしてもらってばかりで、

 

すまない気がする。

 

ひとつお礼に何かしようじゃないかと、話し合った。

 

 

「そうだなあ、どうしてあげたらいいだろう?」

 

 

「そういえば、人間は、七つの穴を持っている。

 

目と鼻と耳と口だ。

 

それらを使ってエンジョイしている。

 

ところが混沌王には、目も鼻も何もない。

 

ひとつ、あの方にも穴を開けてあげようじゃないか。

 

そうしたら、きっと喜ぶに違いないぞ」

 

 

それは良い考えだと言い合って、

 

ふたりの王はさっそく取りかかった。

 

 

最初の日に、まずひとつ

 

 

次の日に、もうひとつ

 

 

というふうに、

 

 

七日かかって、穴を開けていった。

 

 

人間と同じだけの穴を開け終わって

 

 

これできっと、喜んでいるに違いないと訪ねて行ったら

 

 

 

 

 

 

混沌王は死んでいた。